子どもをほめる
子どもをほめる
「子どもをほめましょう!」
と言われたら、どのようなことを思い浮かべますか?
「ほめ方がわからない」
「子どもをほめるとどうなるの?」
「ほめすぎは良くないと聞いたけど…」
当てはまるものはありましたか?
では、子どもをほめるということは、どういうことなのか
ほめることでどのような変化があるのかについてお話していきます。
ほめると子育てが楽になるの?
- いつも誰かの指示を待っている子
- 何かをする時には「やってもいい?」と許可をもらわないと心配になる子
- 少しのつまづきで「もうだめだ~」と諦めてしまう子
- 何でも自分から挑戦してやってみる子
- 多少の失敗ではへこたれない子
- いつも自分の好きなことを楽しんでいる子
上記のような子どもをイメージした時、どちらの子の方が子育てしやすいと思いますか?
後者の方が育てやすそうですよね。
後者の「子育てがしやすそうな子」は自分に自信があります。
「自己肯定感」が高いとも言います。
「自己肯定感」とは
・自分は認められている
・自分は愛されている
・自分はありのままでいていい
という思いのことです。
「自分は人よりこんなにすごいんだ!」
「失敗なんて絶対しない!」
という”自信過剰”とは違います。
人と比べることなく、
失敗する自分や苦手なことがある自分も自分なんだ
と受け入れることができる
というイメージです。
子どもの頃から
この自己肯定感をもてるようなかかわりをすることで、
大人になっても困難を乗り越えられる、
自分で自分の道を進むことができるようになります。
そのためのかかわりの一つが
「ほめる」ことなのですね。
大人の私達もほめられるとやっぱり嬉しいですよね。
そしてつい頑張っちゃったりして…笑
子どもも同じです。
ほめることで、前向きな気持ちになり、頑張ろうという気持ちももちやすくなります。
その結果、
「あれしなさい」「これはだめ」
と言わなくてもよくなり子育ても楽になります!
はい!では、
今日からお子さんのことを
どんどんほめていきましょう!笑
ほめればいいわけではない
「子どもをほめよう!」とは言いましたが、
実は、ただほめればいいわけではないのです。
なんと、ほめ方にも種類があり、
ほめ方によっては
子どもの意欲や努力する力を
奪ってしまうこともあるのです!
なんだってー!?と思いますよね(^^;)
これから、子どもの自己肯定感が上がる褒め方をお伝えしていくのですが、、、
まずは、「ほめる」と言えば
どのような言葉を思い浮かべますか?
・・・
・・
・
「すごいね」「えらいね」
「かわいいね」「やさしいね」
「最後まで頑張ったね」
「いろいろな方法でやったんだね」
いつも使っている言葉はありましたか?
この中に、実はあまりよくないほめ方があるのです。
ちなみに私は、見事によくないほめ方を多用していました。。
では、上記のほめ方のどこが良いのか、どこが良くないのかをお伝えしていきますね。
ほめ方の種類
テキトーほめ
「すごいね」「えらいね」「上手だね」
これらの言葉を使うほめ方を"テキトーほめ" といいます。
特徴は、次の3つです。
- 具体性にかけているため、自分の優れているところ(長所)や努力が必要なところに
気づくことができない。 - 褒められ依存症になる可能性がある。
(ほめられないと自信が持てない、常にほめられたいという気持ちが強くなるため、ほめられないと不機嫌になったり不安になったりする) - 好きなこと、楽しんでいたことに興味がなくなってしまう可能性がある。
(どうやったら褒められるかを考えて行動するようになる、楽しいと思っていたことに
意味を感じなくなる)
うわべほめ
「かわいいね」「やさしいね」
「頭がいいね」「足が速いね」
これらの言葉を使うほめ方を”うわべほめ”といいます。
特徴は次の3つです。
- 見た目や能力など表面上の特徴をほめているだけで、その子の内面をほめているわけではない。
- チャレンジ精神が低下する可能性がある。
(失敗や、周囲からのイメージが下がることを避けるために難しいことに挑戦しようとしなくなったり、言い訳をしたりするようになる) - モチベーションが低くなる可能性がある。(自己評価をする必要がなくなる、褒められすぎると、この程度でいいのかと努力をしなくなる)
過程・努力ほめ
「最後まで頑張ったね」
「いろいろな方法でやったんだね」
このような言葉を使うほめ方を"過程・努力ほめ"といいます。
特徴は次の2つです。
- 結果ではなく、過程(プロセス)努力、姿勢、やり方をほめている。
- 失敗しても、また挑戦しようと思うことができる。
褒める時のポイント
なんとなく褒め方の違いがわかりましたか?
子どもをほめる時は、「過程・努力ほめ」を心がけるとよいのですね!
その過程・努力ほめをする際のポイントもあります。お子さんをほめたいなと思った時に意識してみてください。
- 成果よりも、過程(プロセス)、努力、姿勢、やり方をほめる。
- 何が良かったのかを具体的にほめる。
(最後まで頑張った、別の方法を考えてみたなど) - 途中経過の努力や姿勢、工夫を見ていない場合は、無理に過程をほめようとせず、見たままのことを伝えたり、質問したりする。
「カラフルになったね」
「どこが一番大変だった?」
- むやみにコメントしない
(子どもは評価してほしいのではなく、大好きな人と発見や達成感など気持ちを共感したいのです)
抱きしめるだけでもOK!
- 集中している時はそっと見守る
- 本当に「すごい」と思ったのなら
伝えてOK!
(子どもには親が本当にそう思っているのか真剣さが伝わります)
見たままを伝えることから始めてみましょう!
良いほめ方、ほめ方のポイントをお伝えしてきましたが、
今日からすぐ
"プロセスほめ"をしましょう!
といわれても、なかなかハードルが高くないですか?
ですので、まずは「ほめる」というよりも「見たままを言葉にする」ことから始めてみることをおすすめします。
"すごいところ"や"良いところ"を探さなくてよいです。
今日はその服にしたんだね
さっき、何かの絵を描いてたよね
いいウンチでたねー!
と、子どもが毎日当たり前にしていることを言葉にして伝えるのです。
その"当たり前を認められる"ことが、子どもにとっては「自分はこのままでいいんだ」と思えることにつながります。
私は特に「いいウンチが出たね」は
子どもが生まれた時から大切にしています。
生理現象ですから、うんちが出るのは当たり前ですよね。
でも、学校で大便ができない子や、トイレトレーニングで「漏らすことは失敗」と思ってしまって我慢してしまう子もいます。
だから、私は毎日、おしっこやうんちが出ることはとってもすごいこと!だと子どもに伝えています。
このように
「そんなことできて当たり前」と思っていることこそ言葉にして伝えてみてください!
大げさにほめなくていいんです。
「○○してるんだね〜」です。
それが習慣化してくると、お子さんも
「ここは○○にしたんだよ」
「今日はこれをする!」
といろいろなことを自分で思いついて自分で行動して、報告してくれるようになりますよ(^^)
ぜひ試してみてください!
つい出てしまう「すごいね」「えらいね」…でも大丈夫!
ここまでほめ方の種類やポイントを
伝えてきましたが、
私は、実は今でも
「すごいね」「えらいじゃん」
が無意識に第一声で出るくらい、"おざなりほめ"が癖づいてしまっています(^^;)
私と同じような方もいると思います。
そんな時は、
「すごいね、自分で最後までやってみたんだ!」
「かっこいいね、ここは透明のブロック使ってみたの?」
と、つい出てしまう第一声の「すごいね」に具体的に良かったところを付け加えたり、質問したりするように意識してみてください。
"すごいね+過程をほめる"のイメージです。
はじめから完璧を目指さず、できることからやってみることが、気持ちを楽にして子育てができるようになるコツです!
これならできそうだな〜と感じたことから行動してみてください(^^)
最後まで読んでいただきありがとうございました!
「そんなにほめるところがないのだけど…」