子どものタイプを知る
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生まれ持った性質とタイプ別のかかわりのポイント
ママと子どもの生まれ持った性質は違う
こんにちは、美羽(みう)です。
「この子はどうして
こんなことをするのだろう…」
「どうしてうちの子だけ
こんなに大変なんだろう…」
このような悩みをお持ちではないですか?
自分の子どもなのに、子どものすることが
理解できないのは、
自分の持っている性質と、
子どもの性質が違うからなのです。
子どもを理解して、
ありのままを受け止めるには
自分と子どもの性質は違うということを
理解し、
その性質に合ったかかわりをすること
が大切なのです。
今日は、
「生まれ持った性質と
タイプ別のかかわりのポイント」
をお伝えします。
生まれ持った性質は大人になっても変わらない部分
人は生まれた時は
100%自分の性質だけを持っていて、
その後
環境に影響されながら変わっていき、
大人になると
その性質は20%しか残りません。
その20%が生まれ持った性質です。
たとえば、公園などで、
とにかく動き回って興味をもったところに
突き進んでいる子や
他の子の様子をじーっと見て、
なかなか遊び始めない子
他のことにわき目も振らず
自分の好きなことに集中している子
などいろいろな子どもがいますよね。
これらの姿は、生まれ持った性質から
くるものなのです。
色々なことを次々と楽しんでいる子に
「一つのことをじっくり遊びなさい」
様子をうかがっている子に
「とにかく一緒に遊んでごらん」
集中して楽しんでいるのに
「いろいろなことをして遊びなさい」
と言っても、それは、
その子にとっては自分の性質と
合わない行動なので、苦しくなって
しまうのです。
赤ちゃんの時も
新生児の頃から
起こさないとずっと寝ている子
小さな物音にも敏感で
すぐに起きてしまう子
などもそうです。
これらの姿は、良い悪いではなく、
「そのような性質をもっている」と
理解することが大切なのです。
生まれ持った性質の一例
性質の一例としては
◆体の動きがアクティブか静的か
◆睡眠、食事、排泄などの身体機能が
規則的か不規則か
◆新しい刺激を受けると
緊張するか興奮するか
◆飽きやすいか集中しやすいか
◆痛みに強いか弱いか
などがイメージしやすいかなと思います。
これらの性質をふまえて、
子どもを5つのタイプに分けて
そのタイプに合う関わり方を
お伝えしていきます。
5つのタイプ
赤ちゃんの時の成長のしかたや生活リズム、
普段の行動、言葉などから
当てはまる姿が多いタイプが、
そのタイプのもつ性質が強いと思われます。
でも
一つのタイプに当てはまるとは限りません。
まずはどの性質が強そうかな?という感じで
照らし合わせてみてください。
頑張り屋・良い子タイプ
・生まれた時から育児書通りに育っていく
・期待に応えたいという気持ちが強い
・うそをついて人のせいにしがち
・他人と比べて1番になりたい
・できないことが大きなストレスになる
・外ではいい子、家では頑固
頑張り屋・良い子タイプの関わり方のポイント
・外で頑張っているので、家ではストレスを発散させてあげてください。
「家でもちゃんとやってよ」は禁句です。
・褒められ慣れているので、「○○してくれてうれしいよ」という”アイメッセージ”で伝えることがポイントです。
・失敗してもいいということを伝えます。「そんなこともあるよ」「ママも失敗しちゃった!」など
・他人と比べるのではなく、自己評価できるような言葉掛けをします。
例:「前よりできるようになったね!」
・嘘は一つ一つ問い詰めない、反応しないことがポイントです。
「へ~そうなんだ」と、にやにやしながら ”ママは気づいているよ”と知らせ、自分が嘘をついてることを気づかせてあげてください。
ほんわか・のんびりタイプ
・よく寝てよく飲む
・よく食べる手のかからない赤ちゃん
・いつもニコニコ、愛想がいい
・自己主張が強くなく、
自分で決断するのが苦手
・細かいことが気にならない
・返事は良いがすぐ忘れる、忘れ物が多い。
・誰からも愛される、ちょっと抜けてる子
ほんわか・のんびりタイプの関わり方のポイント
・のんびりをせかさない。
・自分で決められるような問いかけをする。
「何食べる?」でなく
「パンとごはんどっちが良い?」
・知らない人についていかないよう、
公園などでは目を離さない。
・熱があっても自分で気づけないので、
周りが気にかけてあげる。
アクティブ・まっすぐタイプ
・なかなか寝ない、手のかかる赤ちゃん
・運動機能の発達が早く、
言葉が出てくるのが遅め
・衝動性が強い、ケンカが多い
・自分の考えには素直
・仲間を大切にできる
アクティブ・まっすぐタイプの関わり方のポイント
・まず「いいよ」と言ってあげる。それから「危ないからやめようね」と伝える。
・集中時間は一瞬でもいいから、絵本の読み聞かせをたくさんする。
・事前に約束をして、確認をする。(プロミス法)
家を出る前に「電車では静かにしようね」
→電車に乗る直前に
「電車に乗る時はどうするんだっけ?」
ただし、質問攻めにならないように注意!
慎重・繊細タイプ
・小さな物音に敏感
・母の気持ちに引っ張られる
・基本的に慎重。
常に心配でドキドキしている。
・集団の場が苦手、人見知りが激しい
・やると決めたらコツコツ努力する
・新しい環境(人)に慣れるのに
時間がかかる
慎重・繊細タイプの関わり方のポイント
・自分で「できる」「やる」と言うまで待つ。
無理強いはしない。
「なんでもやってみなさい」はNG
・ママは待っているよ、
今日できなくても大丈夫と伝える。
・自然や絵画など本物を見せることで、
やってみようと思えたり納得できたりする。
反抗・ツンツンタイプ
・赤ちゃんの時から、泣きながら
常に文句を言っているように見える
・感情的で癇癪を起しやすい、
思い通りにいかないと不機嫌
・新しいこと、人のことに興味がない
・一点集中型
・褒められても素直に喜べない
反抗・ツンツンタイプの関わり方のポイント
・とにかく全部受け止める。
でも、言いなりにはならないように注意!
子どもの気持ちを言葉にして
繰り返してあげる。
例「わかったよ、〇〇したかったんだね。
でも今は●●の時間なんだ」
・なんでもいいから○○しなさいはNG
・毎日スキンシップをして
安心できるようにする。
(文句は不安の表れ)
手をつなぐ、頭をなでるだけでもOK
※7秒抱きしめるだけで
幸せホルモン(オキシトシン)
が分泌されて穏やかな気持ちになる
・子どもの好きな物を見つける、
楽しそうにしている時は
どんな時か見守る。
・周りと比較しない。
タイプは一つとは限らない
どうでしたか?お子さんはどのタイプの傾向が強かったですか?
100%このタイプ!ということはなく、
頑張り屋・良い子タイプ70%
慎重・繊細タイプ30%
など、複数のタイプが
混ざっていることもあります。
我が子達は
長男:
頑張り屋・良い子80%
アクティブ・まっすぐ10%
慎重・繊細10%、
次男:
ほんわか・のんびり90%
頑張り屋・良い子10%
かなと思いました。
また、
自分の子どもの頃を思いだしてみて、
どんなタイプだったのかなと
お子さんとの違いをみてみるのも
よいかもしれませんね。
決めつけるのではなく、参考にする
タイプ別に「この子はこうなんだ!」
と決めつけて、型に当てはめてしまうと
他の姿が出てきた時に
「こんなはずじゃない!」と
自分も子どももお互いに
苦しくなってしまいます。
ですので、あくまでも
「この性質が強いのだなぁ」
と参考にすることを意識してみてください。
「この性質にはこんなかかわりが良い」
ということを知っておけば、
「どうして!?理解できない!!」
とイライラせずに
お子さんが安心できる声かけをしたり、
見守ったりできます。
ぜひ今日から
お子さんの行動や言葉を受けて、
「どんなかかわりがいいのかな?」
と考えて試してみてください(^^)